ドローン操縦の免許を持つ土地家屋調査士が解説!ドローン測量とは

ドローン測量って聞いたことあるけど具体的には何をするの?今までと何が違うの?
そう思われて検索されたのではないでしょうか。

実は、ドローン測量は今までの方法では実現し得なかったスピードで測量を完了できる画期的な方法です。現在は測量だけでなく空撮、物流サービス、屋根等の点検にも利用されています。

平成27年4月22日ドローンが首相官邸の屋上に落下したというニュースは記憶に新しいところです。
この事件をきっかけにドローンの法整備が加速されたそうです。

今までの測量と違い空から写真撮影をし、それを解析するというドローン測量。
どのように測量をするのか、どのような場面に適しているのかを実際撮影した写真を使って解説しており、測量技術の進歩が感じられると思います。

ドローンの操縦免許を持つ土地境界及び測量についての専門家である土地家屋調査士が、ドローン測量についてわかりやすく解説します。

1 ドローン測量とは


ドローン測量は、ドローンに搭載されたカメラで上空より写真を撮り、その写真を解析しデーター化する測量です。

上の写真もドローンにより撮影した写真です。
4Kカメラを搭載していますので非常にきれいで細かなところまで鮮明に見えます。

ドローン測量はどのような時におこなうのがいいのか、通常の地上測量との違いは何なのか、メリット、デメリットは何なのか、ドローン測量ができる資格は何なのか等を下記にて説明していきます。

1-1 ドローン測量は現況測量で採用すべき


ドローン測量は、現況測量で採用すべき測量方法です。
なぜならば、ドローン測量をすることにより平面ではわかりにくい現地の状況がよくわかり、土地の利用計画を考えるのに非常に便利だからです。
現況測量とは現況がどのようになっているのか現況の面積はどのくらいあるのかを知るために行う測量であり、ドローン測量を実施することにより早くわかりやすい図面が入手できるので素早く目的にあった使用方法が実現します。

ドローン測量以前は現況測量はトータルステーション(以下T S)での測量が主流でしたが、ドローン測量の登場により大きい土地の現況測量はドローン測量がどんどん採用されています。

ここで現況測量においてドローン測量とTS測量との違いを説明します。
これ以外のも違いはありますが、導入の検討の参考にしてみてください。

ドローンによる現況測量TSによる現況測量
広大な土地向いている向いていない
時間短時間長時間
費用安い高い
樹木等障害物の多い土地向いていない向いている

 

注意点
もちろん現況測量だけでなく土地境界確定においてもドローン測量をすることは可能ですが都心や住宅地のような境界標がブロックの下にあるような場合はドローンでの観測は不可能です。
このような場合はトータルステーションでの測量となります。

 

1-2 ドローン測量と地上測量との違い(特徴)


左:ドローン測量       右:TS測量

ドローン測量と地上測量の違いは様々な違いはありますが、一番の違いはスピード(時間)です。

下記写真は7400㎡を超える面積の土地ですが、地上測量で上写真右のトータルステーションを使用して現況測量をした場合2日~3日かかると思いますが、ドローンを使用した場合、ドローンの飛行時間は約30分です。
事前準備等をあわせても半日くらいです。

1-3 ドローン測量のメリットデメリット

ドローン測量のメリットは大きく分けて3つです。

① 時間の短縮

前項でもお伝えしましたが、観測時間は非常に短いのが特徴です。
我々が使用していますDJIのPHANTOM4RTKは飛行ルートを設定して上空(基本的な高さ)約35mを自動飛行して写真を撮影してきます。
前項の写真面積7400㎡の土地でも飛行時間は30分ほどです。

② 人が立ち入れない場所でも測量可能
使用機器によって異なりますが我々使用のDJIのPHANTOM4RTKドローンは、飛行ルートを設定して自動飛行が可能なので、危険な場所や人が立ち入ることが困難な場所でも測量が可能です。

③ 3Dモデルが簡単にできる。
ドローン測量は上空からの撮影ですので現地の状況が一目でわかりやすく、撮影した画像を解析し3Dモデル(点群データー)にすることができます。
この3Dモデルにすることにより高さなども容易に算出でき、現状把握や利用計画に役立ちます。

ドローン測量のデメリットは大きく分けて3つです。

① 木の密集しているような場所では地上が測量できない。
ドローン測量は上空を飛行して写真を撮影してその写真を解析する測量なので、木や障害物があり地上が見えない場合は測量ができません。

② 風が強い場合や悪天候の場合は飛行できません。
ドローン測量は上空を飛行して写真を撮影するので強風の場合や悪天候の場合は安定飛行ができず落下する危険があるので飛行できません。

③ バッテリーのもちが悪いので長時間の飛行ができません。
ドローンのバッテリーはもちが非常に悪く、長期間の測量ができません。
広範囲の測量が得意なドローンですがその場合はバッテリーを交換しながらの測量となります。

1-4 ドローン測量におすすめのドローン機種


上の写真のドローンはDJIのPHANTOM4RTKという機種です。
同じPHANTOMでもRTKを搭載していない機種もありますが、RTK搭載型の方が安定した飛行ができ正確なデーター取得が可能になります。
我々もRTK搭載型ドローンと搭載していないドローンの両方を使用していますが安定性、安全性、精度等をみても圧倒的にRTK搭載型がいいと思います。

2 ドローン測量の費用 


ドローン測量の費用は面積の広さや障害物などの有無によって大きく変わります。

下記で実際に我々がドローン測量した事例で費用をご紹介します。

 

事例1 千葉県
面積2000㎡ 一部沼地で立ち入りできない
測量内容 現況面積(沼地部分の除外)
金額:35万円(税抜き)

事例2 千葉県
面積7400㎡ 一部樹木あり 全体は建物敷地
測量内容 現況面積
金額:40万円(税抜き)

事例3 埼玉県
面積1500㎡ 駐車場敷地(更地) 平坦
測量内容 現況面積
金額:30万円(税抜き)

事例4 東京都
面積1500㎡ 法地 一部竹林 高圧線
測量内容 現況面積及び高低測量 高圧線下面積
金額:55万円(税抜き)

事例5 千葉県 
面積1800㎡ 高低差あり 隣接地:田んぼ
測量内容 現況面積
金額:25万円(税抜き)

事例を見てわかるようにドローン測量は1000㎡以上の測量に利用されていることが多いです。

3 ドローン測量の依頼先の選び方

 

ドローン測量はドローンの操縦免許を持った「土地家屋調査士」又は「測量士」に依頼しましょう。

ドローン測量は「測量」と「ドローン飛行」という2つの要素があります。

3-1 ドローン測量の資格


ドローン測量というと「ドローン飛行」のイメージが強くなると思います。
しかし、目的は「測量」であり、「ドローン飛行」は手段です。

測量が必要という何らかの目的をもって「ドローン測量」をするわけですので当然、目的にあった成果が求められます。
成果が求められる以上、測量に関する資格が必要になるのは当然なことです。

ドローン測量は国家資格である「土地家屋調査士」に依頼してください。

3-2 ドローンの操縦免許


現在、ドローンの操縦には免許や資格は必要ありません。

乱暴な言い方をすればドローンを購入すれば飛ばせます。
しかし、「道路」と同じように「空」にもルールが存在します。

そのルールを守らなければ安全な飛行もできません。
そこで団体がドローンの操縦やルールの講習を行い証明書を発行しています。
あくまでも民間の証明書ですが、座学で基本的なルールや実際の飛行訓練で操縦技術を学んだことを証明できるものです。

先にも記述しましたが、資格や免許がなくても飛行させることはできますが、安全な飛行をさせるためにも技能証明書を持っている人に依頼した方がいいと思います。

4 まとめ

ドローン測量はある程度広範囲な「現況」測量に適していることを説明しました。

従来のトータルステーションを使用しての測量では2~3日かかるような測量でもドローンを使用すれば半日で終わります。

また、図面も空からの撮影ですので非常にわかりやすく、解析により3Dモデル(点群データー)となりますので土地の利用計画を立てる上でも便利です。

ドローン測量のメリット、デメリットは下記のとおりです。

メリット
①時間の短縮
②人が立ち入れないような場所での測量が可能
③3Dモデルが簡単にできる

デメリット
①木の密集しているような場所では地上が測量できない。
②風が強い場合や悪天候の場合は飛行できません
③バッテリーのもちが悪いので長時間の飛行ができません

土地の状況によってドローン測量がいい場合もTS測量がいい場合もあります。
そこの選択は我々のような専門家にご相談いただければ最適な測量方法をアドバイスさせていただきます。

テクノロジーの進歩はものすごく早いです。
ドローン測量にような測量をやっているのかやっていないのかを業者選択の一つにしてみるものいいと思います。

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